いけず(読み)イケズ

デジタル大辞泉 「いけず」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ず

[名・形動]
関西地方で)意地が悪いこと。また、そういう人や、そのさま。「いけずなことばかり言う」
《近世上方語》悪人ならず者
「今も今とて―たちがわっぱさっぱ」〈浄・浪花鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いけず」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ず

〘名〙 (形動)
① 意地の悪いこと。心がねじけていること。また、その人やそのさま。いかず。
咄本・軽口ひやう金房(1688‐1704)三「楊貴妃と云美人は、柚の香ひすると云事をきいて、去いけずのむすめ、常にふところに柚を入けり」
② たちのよくないこと。また、その人やそのさま。悪人。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)六「今も今迚(とて)いけず達がわっぱさっぱ」
③ 不良じみたこと。また、そのさま。
大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉八「あの人酔ははったら、何時もあのやうにいけずしやはりまんのか」
贋金(にせがね)など通用しない貨幣。〔両京俚言考(1868‐70頃)〕

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