いとおしむ

精選版 日本国語大辞典 「いとおしむ」の意味・読み・例文・類語

いとおし‐・む いとほし‥

〘他マ五(四)〙
① ふびんに思う。かわいそうに思う。気の毒に思う。
続日本紀‐天平宝字六年(762)六月三日・宣命「愧(はづか)しみ伊等保自彌(イトホシミ)なも念ほす」
② かわいいと思う。かわいがる。
御伽草子・小式部(室町時代物語大成所収)(室町末)「心のうちいかほどそふべきともしらずして、いとをしむ事かぎりなし」
③ 惜しんで大切にする。愛惜する。「去り行く春をいとおしむ」
読本椿説弓張月(1807‐11)残「婦が今般(いまは)にいとをしみし短刀こそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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