いりゃる

精選版 日本国語大辞典 「いりゃる」の意味・読み・例文・類語

いりゃ・る

〘自ラ四〙 (「入りある」の変化した語か) 室町時代における「いる」「来る」「行く」の尊敬語。いらっしゃる。
※虎寛本狂言・比丘貞(室町末‐近世初)「鎌倉女郎は〈略〉宇都の宮笠をきりりと召れておりゃらします。いりゃらしまして、あさいわ井さしませ」
[補注]助動詞「します」の付いた「いりゃらします」の形で使われているところから、同時期に多く見られる「おりゃらします」「おじゃらします」などの影響でできた表現とも見られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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