いわし雲(読み)いわしぐも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「いわし雲」の意味・わかりやすい解説

いわし雲
いわしぐも

上層雲一種氷晶からなる。一般には巻積雲の俗称であるが,の類の名称と厳密に対応するわけではなく,高積雲をさす場合もある(→雲形)。秋によく見られ,そのときイワシ漁があることからこの名がある。まだらの形がサバ皮膚模様に似ているため,さば雲またはうろこ雲とも呼ぶ。

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とっさの日本語便利帳 「いわし雲」の解説

いわし雲

青空に点々と、小さい斑点や白い波紋を見せる雲。うろこ雲、さば雲ともいう。この雲が出るとイワシが大漁になるので名付けたという俗説もある。巻積雲(高度五~一三km)の俗称。秋を代表する最も美しい雲。

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世界大百科事典(旧版)内のいわし雲の言及

【雲】より

…これは雲中に発生した強い渦の軸と一致しており,地表に達するときこの渦は竜巻またはトルネードといわれている。
【地形性の雲その他】
いわし雲,うろこ雲,さば雲絹積雲の一種で魚のうろこのように見える雲。 雲海層積雲や積雲などがたなびいたときに山の上から眺めると海面のように見えるのでこの名がある。…

※「いわし雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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