い繋(読み)いつがる

精選版 日本国語大辞典 「い繋」の意味・読み・例文・類語

い‐つが・る【い繋】

(「い」は接頭語)
[1] 〘自ラ四〙 つながる。からまり連なる。結びつく。
万葉(8C後)九・一七六七「豊国(とよくに)香春(かはる)吾家(わぎへ)紐児(ひものこ)に伊都我里(イツガリ)居れば香春(かはる)は吾家」
[2] 〘自ラ下二〙 (一)に同じ。
有明の別(12C後)一「いとはなやかなる先の声、いきほひ殊にいつがれ出で給へる御さま」
[補注]「和名抄」に「鏁」、「名義抄」に「鎖」の字を、カナヅカリと読んでいるので、これと関係づけて、鎖のようにつながる意と考えられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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