うてず(読み)ウテズ

デジタル大辞泉 「うてず」の意味・読み・例文・類語

うて‐ず

負け惜しみの強いこと。また、その人。また転じて、無粋な者、やぼな者をいう。
「かの田舎の―にせびらかされてつぶりが痛い」〈浄・冥途の飛脚
[補説]負ける、また、承服できる意の下二段動詞「う(打)つ」の否定の形からとも、拍子が打てぬことの意からともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うてず」の意味・読み・例文・類語

うて‐ず

〘名〙 (「うてる(打)④」に打消の「ず」の付いたもの。承服できない行為をする者の意) 無粋な人。野暮。
※浄瑠璃・冥途飛脚(1711頃)中「今日は島屋で、彼の田舎のうてずにせびらかされて、頭が痛い」

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