うるささ指数(読み)うるささしすう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「うるささ指数」の意味・わかりやすい解説

うるささ指数
うるささしすう

航空機の騒音を評価する指標の一つ。加重等価平均感覚騒音基準weighted equivalent continuous perceived noise levelの通称である。W値やWECPNLと略される。加重等価継続感覚騒音レベルともいう。個々の航空機騒音の最大値を平均した値に、深夜から早朝の騒音は昼間の10倍とするなど昼夜の別により発生回数を補正して算定される。航空機独特の騒音が人の生活に与える影響を評価するため、1971年に国際民間航空機関(ICAO(イカオ))が示した騒音レベルの評価指標であるが、1985年に等価騒音レベルの時間帯補正等価騒音レベルLden(エルデン)を採用。日本では1973年(昭和48)に公害対策基本法に基づく航空機騒音にかかわる環境基準が設けられ、WECPNLを評価指標としていた。しかしLdenが国際的主流となるのにあわせ、2007年(平成19)に環境基本法に基づいて航空機騒音にかかわる環境基準が改正された結果、2013年4月から評価指標はLdenに移行した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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