うれしの茶(読み)うれしのちゃ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「うれしの茶」の解説

うれしの茶[茶類]
うれしのちゃ

九州・沖縄地方、佐賀県の地域ブランド。
嬉野市を茶の発祥地とし佐賀県および長崎県において生産加工された茶。1191(建久2)年、臨済宗開祖・栄西が、中国の宋から持ち帰った茶の種を佐賀県の神埼郡吉野ケ里町(旧・神埼郡東脊振村)の山腹に播き、栽培や製造方法を伝授したのが日本における茶栽培の起源。これが後に宇治や静岡にも広まっていった。江戸時代初期の1651(慶安4)年、吉村新兵衛は嬉野町山林を拓いて茶樹の栽培を奨め、嬉野茶の基礎を築いた。昼夜の気温差が大きく水はけもよい茶樹に適した嬉野は、茶の一大産地となった。茶葉はくるっと丸まった形が特徴。蒸し製の玉緑茶と釜炒り製の玉緑茶がある。玉緑茶の別名は、グリ茶。2008(平成20)年6月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5140676号。地域団体商標の権利者は、西九州茶農業協同組合連合会・佐賀県茶商工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「うれしの茶」の解説

うれしの茶

佐賀県嬉野市産で、同県または長崎県で生産加工された日本茶総称

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