えりも

改訂新版 世界大百科事典 「えりも」の意味・わかりやすい解説

えりも[町]

北海道南部,日高支庁幌泉郡の町。人口5413(2010)。1970年幌泉町を改称した。日高山脈の南端部に当たり,太平洋に面し,海岸段丘が発達している。鉄道はなく,国道336号線が通じる。就業人口の半ば近くが漁業者で,夏はコンブ採り,秋はサケ,冬はウニ,ハタハタの漁が行われ,えりも港と庶野(しよや),目黒,えりも岬,笛舞の漁港がある。また肉用牛,乳用牛,軽種馬が飼養される。町域の大部分は81年日高山脈襟裳国定公園に指定され,雄大な景観をもつ襟裳岬を訪れる観光客が多い。東海岸の庶野から広尾に至る国道30km余の区間は黄金道路と呼ばれ,1935年の完成までに多額の工費を要したためこの名がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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