えんす(読み)エンス

デジタル大辞泉 「えんす」の意味・読み・例文・類語

えん・す

[動サ特活]《「あんす」の音変化江戸時代遊里語。…であります。
「ながなが九郎兵衛殿をかくまうて下はって過分に―・す」〈浄・浪花鑑
[補説]「あります」が「ありんす」→「あんす」→「えんす」と変化したもの。一説に「ござります」の変化ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「えんす」の意味・読み・例文・類語

えん・す

〘自サ特活〙 (「あんす」の変化した語。補助動詞として用いることが多い) 近世遊里語。あります。
浄瑠璃・加増曾我(1706頃)四「ああ慮外ながら大夫でゑんすと申ける」
[補注]語源について「あります→ありんす→あんす→えんす」とする説と、「ござります→ごあんす→あんす→えんす」とする説があり、未詳

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