おくびにもださず

精選版 日本国語大辞典 「おくびにもださず」の意味・読み・例文・類語

おくび【噯】 にも=出(だ)さず[=立(た)てず]

心に深く隠していて、口に出しては言わず、それらしい様子も見せない。おくびにも見せない。
御伽草子鴉鷺合戦物語(続類従所収)(室町中)「武勇の道をばおくびにもたてず。みるにもかた腹いたき花奢風神をのみこのみて」
※いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉す「映画女優の話なんか、もうオクビにも出さないで、ニコニコして帰って行ったのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android