おさん・茂兵衛(読み)おさん・もへえ

百科事典マイペディア 「おさん・茂兵衛」の意味・わかりやすい解説

おさん・茂兵衛【おさん・もへえ】

浄瑠璃大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)》の通称近松門左衛門作,1715年初演。1683年に処刑された,京の大経師の女房おさん姦通(かんつう)事件脚色井原西鶴の《好色五人女》にも扱われた,貞淑なおさんが手代茂兵衛とふとしたことで通じ,召しとられて処刑される悲劇で,歌舞伎劇化もされている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「おさん・茂兵衛」の解説

おさん・茂兵衛 おさん・もへえ

浮世草子,浄瑠璃(じょうるり)などの登場人物
京都商家,大経師(だいきょうじ)家の妻おさんと手代の茂兵衛は密通,丹波にかくれるが発見され,天和(てんな)3年(1683)粟田口(あわたぐち)で磔(はりつけ)となる。この事件を題材に井原西鶴が「好色五人女」に,近松門左衛門が「大経師昔暦」に脚色した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android