おっ込める(読み)おっこめる

精選版 日本国語大辞典 「おっ込める」の意味・読み・例文・類語

おっ‐こ・める【おっ込】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おっこ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「追い込める」の変化か「押し込める」の変化か不明 )
  2. 罪人などを家に閉じこめる。追い籠める。押し籠める。
    1. [初出の実例]「太政大臣已下(いげ)の公卿殿上人、四十三人が官職をとどめて、追籠らる」(出典平家物語(13C前)三)
  3. おいつめる。やりこめる。
    1. [初出の実例]「及第して帰てかるしめた者をおっこめたぞ」(出典:玉塵抄(1563)四三)
  4. ひとつにまとめる。集約する。
    1. [初出の実例]「上に段々心之為物と云よりの意をおっこめて反覆して云」(出典:大学垂加先生講義(1679))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android