おばいけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「おばいけ」の意味・わかりやすい解説

おばいけ

関西方面で用いられる「さらしくじら」の名称。とくに山口県下には昔から優れたくじら料理が多くあり、かつては「おばいけ」の呼び声が「おばけ」に聞こえ、名物になっていた。おばいけは尾羽(おば)の部分を薄く切り、湯煮して脂肪を抜く。刺身はこれをそのまま用いる。和(あ)え物は酢みそ和えにすることが多く、付け合せにチシャの葉を用いることが特色になっている。薬味ワケギを用いると一段と味がよくなる。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android