かせづえ

世界大百科事典(旧版)内のかせづえの言及

【杖】より

…小正月の夜の粥杖(かゆづえ)は《枕草子》で知られているが,これも同様の信仰によるものであり,また辻で杖の倒れた方向で占う杖占(つえうら)も同じ心意によるものである。六波羅蜜寺の空也(くうや)像にみられるように,民衆と接し各地を遊行することの多い聖(ひじり)たちは〈わさづの〉という鹿の角の杖をもち,その杖は〈かせづえ〉とも呼ばれた。宗教家の手にする杖は霊力をもち,その杖により清水が湧いたという弘法清水(こうぼうしみず)の伝説や,その杖が成長して樹となったとする伝説は各地に多い。…

※「かせづえ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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