かたきし(読み)カタキシ

デジタル大辞泉 「かたきし」の意味・読み・例文・類語

かた‐きし

[副](あとに打消しの語を伴って用いる)まったく。まるっきり。かたっきし。
諸君、駄目だ、駄目だ、―話にならない」〈魯庵社会百面相
[類語]全く全然さっぱりまるで少しも一向にからきしちっとも皆目一切まるきり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かたきし」の意味・読み・例文・類語

かた‐きし

〘副〙 (下に否定表現、または否定的な意味を含むことばを伴う) (ある状態に片寄りきって)まったく。まるっきり。かたっきし。からきり。
洒落本通言総籬(1787)一「ほれたしゃうこをいつ見しょと思やかたきし忘られぬ」
[補注]動詞「かたきる(片切)」の連用形を副詞化した「かたきり」、あるいは「片」に、限る意の助詞「きり」の付いた「かたきり」などの語形が考えられるが、それらの変化したものか。

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