がさくさ流(読み)ガサクサリュウ

デジタル大辞泉 「がさくさ流」の意味・読み・例文・類語

がさくさ‐りゅう〔‐リウ〕【がさくさ流】

文字を粗雑に、また、まずく書くこと。また、そのように書いた筆跡他人をあざけったり、また、自分でへりくだったりして言う場合などに用いる。
「―の口上書き、読みかぬるは」〈浄・関八州繋馬〉

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精選版 日本国語大辞典 「がさくさ流」の意味・読み・例文・類語

がさくさ‐りゅう‥リウ【がさくさ流】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がさくさ」は、粗雑なさま ) 文字を下手に、また、粗雑に書くこと。あるいは、その筆跡。皮肉り、あざけって、流派に見たてたもの。金釘流の類。自筆をへりくだっていうのにも用いる。
    1. [初出の実例]「怪童丸の昔より手習ぎらひ、がさくさ流の口上書、読めかぬるは、御推量に御覧願ひ奉る」(出典:浄瑠璃・関八州繋馬(1724)四)

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