がら札(読み)がらふだ

精選版 日本国語大辞典 「がら札」の意味・読み・例文・類語

がら‐ふだ【がら札】

  1. 〘 名詞 〙 ( 籤(くじ)を入れた筒をがらがらと振って出して、札に合わせるところから ) 賭博用の札の一つ。花、独楽(こま)、杯、団子衣類などの絵を描いた札一四〇枚と、その札の絵の名称を記入した籤一四〇本を入れた筒とを用意し、人数は普通七、八人から一〇人までとし、各人交替に筒を振って籤を出し、絵に合わせて札を伏せ、早く札を伏せ終わったものを勝ちとする賭博に使用するもの。また、その賭博。
    1. [初出の実例]「ガラ札(フダ)を命とする半博徒を相手として、幾百の競馬場を作ったとて、何になるものかい」(出典:大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「がら札」の意味・わかりやすい解説

がら札
がらふだ

140枚の絵札に 140本のくじ棒を組合せる賭博かるたの一種ピイあるいは天窓 (てんまど) とも呼ばれた。がら札という呼び名は,竹のくじ棒を筒から振って出すときの音から出たといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android