がんの自覚症状(読み)がんのじかくしょうじょう

家庭医学館 「がんの自覚症状」の解説

がんのじかくしょうじょう【がんの自覚症状】

 がんでは、ほとんどの場合初期症状がないのが特徴ですが、ふとしたことでからだの異常に気づいて検査を受け、発見されることもあります。
 日本対がん協会では、がんの自覚症状について、一応の目安となる項目を、つぎのように定めています。
■胃がん
 胸やけやもたれなど胃のぐあいが悪く、食べ物の好みが変わってくる。
食道がん
 食べ物や水を飲み込むとき胸につかえる感じ。
大腸がん直腸がん
 便秘下痢げり)をくり返し、便に血液や粘液(ねんえき)がまじったりする。
肺がん・喉頭(こうとう)がん
 せきが長引き、たんに血がまじる。
■舌(ぜつ)がん・皮膚がん
 できものがいつまでも治らない。
子宮(しきゅう)がん
 帯下(たいげ)(おりもの)や不正性器出血がある。
■乳がん
 乳房しこり
■腎(じん)がん・膀胱(ぼうこう)がん・前立腺(ぜんりつせん)がん
 尿の出が悪くなったり、尿に血がまじったりする。

出典 小学館家庭医学館について 情報