がん難民(読み)がんなんみん

知恵蔵mini 「がん難民」の解説

がん難民

治療方針に悩んだり、より良い治療をしてくれる医師や病院を探し求めたりして、医療界をさまようがん患者を指す造語。日本のがん治療は、手術抗がん剤放射線治療を中心とする「標準治療」と、終末期のケアを目的とする「緩和医療」の二つに大別されており、両者の間に連続性がないことから、がん難民が生まれ、増加しているとされる。標準治療では根治が見込めないが最期まで何らかの治療を続けたい患者や、副作用を伴う抗がん剤治療を望まない患者など、標準治療にも緩和医療にも当てはまらない患者がこれに当たる。

(2015-9-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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