きじ車(読み)きじぐるま

事典 日本の地域ブランド・名産品 「きじ車」の解説

きじ車[人形・玩具]
きじぐるま

九州・沖縄地方、福岡県の地域ブランド。
みやま市瀬高町で製作されている。北原白秋の詩に登場することで有名。806(大同元)年、道に迷った伝教大師を一羽のきじ合歓大樹に導いたという伝説に由来する。緑と赤のものが雄、赤と黒のものが雌をあらわす。松や桐を材料とし、釘を使わないのが特徴。江戸時代の文政年間(1818年〜1830年)には縁起物として珍重された。福岡県特産民芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「きじ車」の解説

きじ車

九州地方に伝わる郷土玩具。「きじ馬」ともいう。車のついた雉鳥形の玩具で、かつては木馬のように跨って遊ぶ大きさのものが主だったが、現在は小型化。主な系統に、福岡県の清水系、熊本県の人吉系、大分県の北山田系がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android