きやきや(読み)キヤキヤ

デジタル大辞泉 「きやきや」の意味・読み・例文・類語

きや‐きや

[副](スル)
からだの一部がするどく痛むさま。
「何か胸が―して、はらはらと落涙した」〈鏡花高野聖
危ぶんでひやひやするさま。
「わしゃ危うて―する」〈浄・丹波与作

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精選版 日本国語大辞典 「きやきや」の意味・読み・例文・類語

きや‐きや

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 心配して肝を冷やすさま、心が鎮まらないさまを表わす語。はらはら。ひやひや。
    1. [初出の実例]「天のふっつはれつきやきやとかわることを天公もれうの手と云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一一)
  3. からだの一部がさしこんで引きつるように痛むさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「キヤキヤ胸に張(はる)癪も、みなあいつめがさせるのじゃ」(出典人情本・由佳里の梅(1830)二)
  4. 興奮して胸がどきどきするさま、また、射精など性的に最高潮に達するさまを表わす語。転じて交接をいう。
    1. [初出の実例]「みじかき物〈略〉よはきおとこのきやきや、かどくちにておれい申はいとわびし」(出典:評判記・けしずみ(1677))
  5. 芸人などの人気が急に出るさまにいう。「きやきやと来る」

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