くっ付ける(読み)クッツケル

デジタル大辞泉 「くっ付ける」の意味・読み・例文・類語

くっ‐つ・ける【くっ付ける】

[動カ下一]
物と物とをすきまなくぴったりつける。「のりで―・ける」
中心となるもののそばに置く。また、関連させる。「見本に詳しい説明を―・ける」
味方に加える。つき従わせる。「中立派を味方に―・けて勝つ」
俗に、二人を引き合わせて、恋人夫婦として結びつける。「友人めいを―・ける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「くっ付ける」の意味・読み・例文・類語

くっ‐つ・ける【くっ付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
  2. あるものと他のものとを離れないように付着させる。すきまのないようにつける。
    1. [初出の実例]「最う三十七八になるだろうが。まだ眉毛をくっ付(ツケ)てゐるナ」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)二)
  3. あるものと他のものとを関連させる。
    1. [初出の実例]「菊池君が電車から降りる…否、〈略〉電車と菊池君を密接(クッツ)けるのは無理だ」(出典:菊池君(1908)〈石川啄木〉三)
  4. 従わせる。味方にする。
  5. 男女を親密にさせ夫婦にする。できあわす。
    1. [初出の実例]「男と女とは必ずくっつくものと思ひ、くっつける事にも多大の興味を持って居るお米は」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉九)

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