けそり(読み)ケソリ

デジタル大辞泉 「けそり」の意味・読み・例文・類語

けそり

[副]
物音人気ひとけがなく静かなさま。ひっそり。
うちは水のひいた様に―として来た」〈秋声新世帯
あとかたもなく消えてしまうさま。すっかり。
病気も―と忘れる」〈長塚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「けそり」の意味・読み・例文・類語

けそり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① ひっそりと静かなさまを表わす語。
※俳諧・春鴻句集(1803頃)夏「痩百合のけそりと咲も有山路」
② 物が急に減るさま、また、あとかたもなく消えてしまうさまを表わす語。すっかり。けろり。〔俚言集覧(1797頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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