げら

精選版 日本国語大辞典 「げら」の意味・読み・例文・類語

げら

[1] 〘代名〙 (「げろう(下郎)」の変化した語か)
自称わたし。おれ。自分。
※虎明本狂言・麻生(室町末‐近世初)「げらが宿を忘れてはやし物をしてくる、ぜんだいのくせ事」
② わたしの家(うち)
浄瑠璃役行者大峯桜(1751)三「我(ゲラ)が様なむさい所へ来さしゃりますまいもの」
[2] 〘名〙 山城国八瀬(やせ)の男が自称代名詞に「げら」をつかうため、その地の男の異称として用いる。
随筆・皇都午睡(1850)三「男を八瀬の外良(ゲラ)と唱へて」

げら

〘名〙 鳥「おおよしきり(大葦切)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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