こかし(読み)コカシ

デジタル大辞泉 「こかし」の意味・読み・例文・類語

こかし

動詞「こかす」の連用形から》人のためにしているように見せかけること。また、人をおだててだますこと。おためごかし。
「いかなるすいもいやとは言はぬ―なり」〈浮・一代女・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こかし」の意味・読み・例文・類語

こかし

〘名〙 (動詞「こかす(転)」の連用形の名詞化)
表面だけ人のために尽くしているように見せかけること。また、人をおだててだますこと。おためごかし。
浮世草子好色一代女(1686)一「いかなる帥(すい)もいやといはぬこかし也」
② 山を売買すること。また、その人。山売山こかし
浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)二「我らが商売、こかしにて」
さいころを使ってするばくち

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