こせ事(読み)こせごと

精選版 日本国語大辞典 「こせ事」の意味・読み・例文・類語

こせ‐ごと【こせ事】

〘名〙 しゃれ。秀句(しゅうく)。地口(じぐち)
※児教訓(15C後‐16C初か)「こせ事いひて 利口して 朝起はせで、昼寐して」
[語誌](1)狂言では「秀句こせごと」の形で用いられることが多い。
(2)「こせ」については、室町時代に、こせこせするなどの意味で用いられている「こせる」(四段)ということばがあり、あるいは、このことばと同根かとも考えられるが、江戸時代後期の狂言師大蔵虎光の「狂言不審紙」の「秀句傘」の項には「古世話事(こせわごと)」に起源を考える説明も見られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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