こだる(読み)コダル

デジタル大辞泉 「こだる」の意味・読み・例文・類語

こだ・る

[動ラ下二]
傾く。しなだれる。
蓮華の花よ咲いて―・れたわうだ」〈田植草紙
勢いがゆるむ。ひるむ。弱る。
「戦は―・れかかって、かなふべしとも見えざりけり」〈幸若大織冠
泣きしおれる。泣く。もと人形浄瑠璃社会隠語という。
「あのつらで―・れちゃあ、掃き溜めの地震雪隠へ落っこちた雷、といふつらだらう」〈洒・辰巳婦言

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こだる」の意味・読み・例文・類語

こ‐だ・る

〘自ラ四〙 「木垂る」で樹木枝葉が繁茂して垂れ下がる意。一説に、「木足る」で、枝葉が充足している(繁茂している)意とも。
万葉(8C後)一四・三四三三「薪(たきぎ)(こ)鎌倉山の許太流(コダル)木をまつと汝が言はば恋ひつつやあらむ」

こだ・る

〘自ラ下二〙 ⇒こだれる

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android