さくなだり

精選版 日本国語大辞典 「さくなだり」の意味・読み・例文・類語

さくなだり

〘名〙 語義未詳。水などが勢いよく落ち下るさまを表わす語か。
延喜式(927)祝詞皇神等の敷き坐す山々の口より、狭久那多利(さクナダリ)に下したまふ水を甘き水と受けて」
[補注]語源および語義については諸説ある。(イ)「さく」は「栄く」、「なだり」は「なだれ」で、激しく落下するさまを表わすとする説。(ロ)「さか」は「逆」、「なだり」は「傾く」の意とする説。(ハ)「さかだり(逆垂)」の意とする説。(ニ)「さく」は激浪、「な」は「谷」、「だり」は「垂れ」で、波が激しく谷を流れ落ちる意とする説など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android