さしすみの

精選版 日本国語大辞典 「さしすみの」の意味・読み・例文・類語

さしすみ‐の

連語〙 (「万葉‐九七〇」の「指進乃栗栖の小野の萩の花散らむ時にし行きて手向けむ」の「指進乃」の旧訓。「の」は格助詞) 未詳地名「くるす(栗栖)」(あるいは「くる」)にかかる枕詞か。
[補注]万葉歌の原文「指進乃」は、訓み、意味ともに諸説ある。(イ)「さしすみの」と訓み、墨をさした墨壺(すみつぼ)墨縄を巻き繰るところから「くる」にかかる枕詞とする説、(ロ)「進」は「過」の誤字として、「さしすぎの」と訓み、指し通すの意と解して、「くるす」(栗のいがの意とする)にかかる枕詞とする説、(ハ)「村玉乃(むらたまの)」の誤字とする説、など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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