さらす(読み)サラス

デジタル大辞泉 「さらす」の意味・読み・例文・類語

さら・す

[動サ五(四)]
「する」の意で、相手をののしっていうときに用いる語。しやがる。「何を―・す」
動詞の連用形に付いて、相手をののしる気持ちを表す。…しやがる。「とっとと消え―・せ」
[補説]主に関西地方で用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さらす」の意味・読み・例文・類語

さら・す

〘他サ四〙
[一] 「する」を卑しめていう語。人をののしっていうときなどに用いる。
歌舞伎宿無団七時雨傘(1768)二段「爰な奴は人の大事奉公人を気違ひにさらすか」
[二] 補助動詞として用いる。動詞の連用形に付けて相手をののしる気持を表わす。…しやがる。
※歌舞伎・高台橋諍勝負附(1764)三幕「女房売りさらして人らしい面すると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のさらすの言及

【骨】より


[さらした骨]
 上に述べたのは生体内にある骨の状態であるが,これから軟組織すなわち骨膜,骨髄,軟骨などを取り去っても,骨の形態には本質的な変化は起こらない。骨から軟組織を除くことを〈さらす〉または〈浸解する〉という。標本室や博物館に保存されている骨はさらされた骨である。…

※「さらす」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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