さるあいだ

精選版 日本国語大辞典 「さるあいだ」の意味・読み・例文・類語

さる‐あいだ ‥あひだ

[1] 〘連語〙 そうこうするうちに。そうするうちに。
伊勢物語(10C前)四〇「女も卑しければ、すまふ力なし、さるあひたに、思ひはいやまさりにまさる」
[2] 〘接続
事柄を説き起こす時に用いる。さて。
御伽草子・のせ猿草紙(室町末)「去間(サルアヒダ)立願の子細有りて、日吉の御神に参らせ給ふが」
前文を理由として後文に結び付ける。それで。それゆえに。
※三体詩素隠抄(1622)三「長沙は南方卑湿の地にて煖なるほどに、九月の時分になるまでにも単衣をきるぞ。さる間(あひタ)毛詩には九月授衣とあれども、我はいまだ衣を用意せぬぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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