さるに

精選版 日本国語大辞典 「さるに」の意味・読み・例文・類語

さる‐に

接続
先行事柄を受けて、後続の事柄が起こることを示す。すると。そうこうするうちに。さるほどに。
伊勢物語(10C前)八四「子は京に宮づかへしければ、まうづとしけれど、しばしばえまうでず。〈略〉さるに、十二月ばかりに、とみのこととて御ふみあり」
② 先行の事柄に対し、後続の事柄が反対対立の関係にあることを示す。ところが。しかし。
※読本・雨月物語(1776)仏法僧「此山は大徳の啓(ひら)き給ふて、土石草木も霊なきはあらずと聞く。さるに玉川の流には毒あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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