しくり

精選版 日本国語大辞典 「しくり」の意味・読み・例文・類語

しくり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 虫などが針で刺すさまを表わす語。また、針で刺されたような痛みを感じるさまを表わす語。
※古活字本毛詩抄(17C前)一一「腫れた処などに針をしくりと立るやうに、悪事のあるに詞のはりをしくりと立てて」
② あわれげに泣くさまを表わす語。しくしく。
浮世草子・好色ひともと薄(1700)六「しくりしくりとなきむつかり」
物事が、ほどよく組み合ってよく調和がとれているさまを表わす語。しっくり。
和英語林集成再版)(1872)「Shikuri(シクリ)ト、ハマッタ」
④ 人の心などがよくあって、穏やかにおさまっているさまを表わす語。しっくり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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