デジタル大辞泉
「しぐらむ」の意味・読み・例文・類語
しぐら・む
[動マ五(四)]「しぐらう」に同じ。
「―・んだ山の顰みにも似た暗さ嶮しさで」〈秋声・仮装人物〉
「一段―・みてさかんなりしぞ」〈三体詩素隠抄・三〉
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しぐら・む
〘自マ四〙
① 空がしぐれるようにぼんやりとかすんで見える。しぐらう。
※
平家(13C前)一一「けあぐる塩のかすみとともにしぐらふだる
なかより、
白旗ざっとさしあげたれば」
②
遠く密集している。集まっている。ものの密集している
状態を遠くから見ていう。しぐらう。
※平家(13C前)九「此の勢あらばなどか
最後のいくさせざるべき。ここにしぐらうで見ゆる
はたが手や
らん」
※三体詩素隠抄(1622)一「
枝葉繁茂して、
千官の
居処を囲遶したぞ。一段しくらみて、さかんなりしぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報