すくも(読み)スクモ

デジタル大辞泉 「すくも」の意味・読み・例文・類語

すくも

泥炭。〈和英語林集成
あしかやなどの枯れたもの。一説に、藻屑もくず、また、葦の根ともいう。
「―たく新島守夕烟けぶり消えだにあへず身をこがしつつ」〈新千載・恋一〉

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精選版 日本国語大辞典 「すくも」の意味・読み・例文・類語

すくも

〘名〙
① 葦(あし)、茅(かや)などの枯れたもの。一説に藻屑(もくず)、また、葦の根とも。
※後撰(951‐953頃)恋三・七六九「つのくにのなにはたたまくおしみこそすくもたく火の下にこがるれ〈紀伊内親王〉」
② 泥炭(でいたん)をいう語。〔多識編(1631)〕

すくも【

〘名〙 もみがら。もみぬか。すくぼ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
人情本・人情廓の鶯(1830‐44)後「金銀は糠骨風(スクモ)かなんぞのやうに遣ひ捨てた心ざし」

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デジタル大辞泉プラス 「すくも」の解説

すくも

高知県宿毛市にある道の駅。国道321号に沿う。

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世界大百科事典(旧版)内のすくもの言及

【石炭】より

…現在,世界で最大の石炭産出国であり,消費国である。
[日本]
 日本では,石炭は〈もえいし〉〈たきいし〉〈いしずみ〉〈すくも〉〈からすいし〉〈烏金石〉などと称された。〈石炭〉という名称は木内石亭の《雲根志》(1773‐1801)にすでに見える。…

※「すくも」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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