す文字(読み)スモジ

デジタル大辞泉 「す文字」の意味・読み・例文・類語

す‐もじ【す文字】

女房詞から》すし。おすもじ
「はあさばの―かいな」〈滑・膝栗毛・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「す文字」の意味・読み・例文・類語

す‐もじ【す文字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「すいりょう(推量)」の下を略して「文字」を添えたもの ) 推量の意の女性語。すいもじ。
    1. [初出の実例]「二もし御所の御めてたさにくもしをすくし候て、けふまてもてふるひ候て、うつつなく候。御すもし候へく候」(出典:実隆公記‐明応三年(1494)二月紙背(女房奉書))
  3. ( 「すし」の後半を略して「文字」を添えたもの ) 鮨(すし)の意の女房詞。おすもじ。《 季語・夏 》 〔大上臈御名之事(16C前か)〕
    1. [初出の実例]「かどのすもじがおいしいじゃないかいな」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)

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