精選版 日本国語大辞典 「ずから」の意味・読み・例文・類語
ず‐から づ‥
① 人、または人間の部分を表わす名詞に付いて、そのもの自身を源とする意を示す。そのままで副詞的に用いることが多い。…のまま、…から、…で。「おのずから」「みずから」など。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一二月三〇日「恥もわすれてくちつからいひたれば」
※浮世草子・好色産毛(1695頃)五「おもひがけなき文つけられて、隣づからの親々の手まへ如何ながら」
③ 人の動作を表わす名詞に付いて、その動作をもって、の意を表わす。
※浄瑠璃・奥州安達原(1762)三「ムム神詣(かみまうで)か、徒歩(かち)づから殊勝々々」
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