ずかり(読み)ズカリ

デジタル大辞泉 「ずかり」の意味・読み・例文・類語

ずかり

[副]鋭い刃物で力強く切り込むさま。また、思い切りよく物事をするさま。
「―中窪に削った断崖がけの」〈鏡花・草迷宮〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずかり」の意味・読み・例文・類語

ずかり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 鋭い刃物で力強く切り込むさま、また、思い切りよく足を踏み込むさまを表わす語。ずかと。
    1. [初出の実例]「鏡台の引出しより剃刀を出しまして鼻をズカリ、髪をゾクリ」(出典:落語・鼻無し(1895)〈四代目橘家円喬〉)
  3. 大胆に思い切りよく物事をするさまを表わす語。ずばりと。
    1. [初出の実例]「正雄は少しも悪びれずに、ずかりとかう言った」(出典:大川端(1911‐12)〈小山内薫〉三)

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