せせら笑(読み)せせらわらう

精選版 日本国語大辞典 「せせら笑」の意味・読み・例文・類語

せせら‐わら・う ‥わらふ【せせら笑】

[1] 〘自ワ五(ハ四)〙 相手を小ばかにして笑う。あざ笑う。
浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)一「よいかげんな事いはんせと、せぜら笑ふてゐる」
[2] 〘他ワ五(ハ四)〙 (「笑う」動作抽象化して) 人や物事を小ばかにする。悪く言う。軽蔑する。
※浮世草子・武道伝来記(1687)四「大きな嘘つきとせせらわらひけるに」

せせら‐わらい ‥わらひ【せせら笑】

〘名〙 相手を小ばかにして笑うこと。あざけり笑うこと。あざわらい。せせわらい。
※めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一「此奴だよ、この剽軽者(ひゃうきんもの)だよ!━といふ、冷笑(セセラワラ)ひをしながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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