せめての事(読み)セメテノコト

デジタル大辞泉 「せめての事」の意味・読み・例文・類語

せめて‐の‐こと【せめての事】

[連語]不満足ながら、これだけでもと願う事柄。せめてものこと。「被災地せめての事に見舞い金を送る」

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精選版 日本国語大辞典 「せめての事」の意味・読み・例文・類語

せめて の 事(こと)

  1. 他のことはがまんして、何としてもこれだけはということ。これだけはと切望すること。思いつめてのこと。最小限の事。
    1. [初出の実例]「同じう失はるべくは、都近き此の辺にてもあれかしと、のたまひけるぞ、せめての事なる」(出典:平家物語(13C前)二)
    2. 「遊んで歩行(あるく)も宜ひけれどせめてのことに昼半日、夜は二更(よつ)とか三更(ここのつ)とか時刻を極て家内(うち)へ帰る様にすれば」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)四)

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