せ・セ(読み)せ

精選版 日本国語大辞典 「せ・セ」の意味・読み・例文・類語

せ【せ・セ】

〘名〙 五十音図の第三行第四段(サ行エ段)に置かれ、五十音順で第十四位のかな。いろは順では第四十六位で、「も」のあと、「す」の前に位置する。現代標準語の発音では、舌端と上の歯茎との間付近で調音される無声摩擦音 s と母音 e との結合した音節 se にあたり、それを清音の「せ」という。これに対して、「せ」に濁点をつけた「ぜ」は、s に対応する有声摩擦音 z の結合した音節 ze に当たるが、z は普通、摩擦のはじまる前に舌端が歯茎に触れて破裂音を伴い、有声破擦音 dz となる。ただし、音韻としては、dze と ze とは区別されない。「せ」の字形は「世」の行書体から出たもの、「セ」の字形も同じ字の変形である。ローマ字では、「せ」に se 「ぜ」に ze をあてる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android