そと(読み)ソト

デジタル大辞泉 「そと」の意味・読み・例文・類語

そ‐と

[副]
こっそりと。そっと。
「帯の間より時計出して、―見やるを」〈木下尚江火の柱
少し。ちょっと。そっと。
「たべ酔ひ候へども、御所望を仕らねば慮外にて候ふほどに、―いたさう」〈咄・きのふはけふ・上〉
[類語](1そっとこっそりひそか忍びやか内内うちうち内内ないない内輪遠慮内部内密内幕内裏うちうら内緒内証内分内聞内情内実秘密やおらおもむろにそろりそろそろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そと」の意味・読み・例文・類語

そ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. そっと
    1. [初出の実例]「一朝とは、そとの間と云ん為也」(出典:応永本論語抄(1420)顔淵第一二)
  3. そっと
    1. [初出の実例]「とりあつめてそとよめるうた」(出典:公任集(1044頃))
  4. すばやく事を行なうさまを表わす語。さっと。
    1. [初出の実例]「弦音ききて、そとそばへをどるに、五寸はのくなり」(出典:古今著聞集(1254)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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