ちょん掛け(読み)ちょんがけ

精選版 日本国語大辞典 「ちょん掛け」の意味・読み・例文・類語

ちょん‐がけ【ちょん掛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ちょっと間に合わせにかけるものの意 ) 環でつける羽織の紐。
    1. [初出の実例]「黒のひらうちのちょんがけ、帯はおなん戸茶、どんすの小もよう」(出典:洒落本・通言総籬(1787)一)
  3. 釣りで、針の先に餌をちょっとひっかけて釣る餌のつけかた。
    1. [初出の実例]「蝦はちょん掛けの方がいいぞ。餌を切らしちゃうと困るんて」(出典:試みの岸(1969‐72)〈小川国夫〉静南村)
  4. 相撲のきまり手の一つ。押し合い突き合いの一瞬相手の差手をひっぱり込み両手で腕をかかえて自由を封じ、自分の足のかかとを相手かかと内側にかけて横にひき倒す技。
    1. [初出の実例]「あご突上れば、ぱたぱたぱた追れてどっこい片家の土俵、とまる所をちょんかけな、あも重ねとぞ見へにける」(出典:浄瑠璃・蛭小島武勇問答(1758)三)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ちょん掛け」の意味・わかりやすい解説

ちょん掛け
ちょんがけ

相撲の決まり手の一つ。四つ身で,相手の右 (左) 足アキレス腱あたりを,相手の右 (左) 足アキレス腱あたりに内側からひっかけてひねるか,もたれて倒す。

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