つばき油(読み)ツバキアブラ

化学辞典 第2版 「つばき油」の解説

つばき油
ツバキアブラ
tsubaki oil

ツバキThea japonica Nois.(Camellia japonica L.)の種子から得られる不乾性油主成分オレイン酸グリセリドで,ヨウ素価80~82,けん化価189~193.0.915~0.917.1.468~1.471.頭髪油食用油などに用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つばき油」の意味・わかりやすい解説

つばき油
つばきあぶら

乾燥させたツバキの種子から,圧搾法により採取した油。不乾性油で放置しておいてもほとんど蒸発することなく,比重は約 0.916。脂肪酸の主成分はオレイン酸で,約 90%を占めている。凝固点は最低-25℃と低く,黄色でさらっとしている。過去にはおもに髪油として用いられ,そのほか灯火用,時計用機械油として使われているが,さらにオリーブ油代用として医薬にも使われている。また,精製したものを料理用として使うこともあり,淡泊な味である。おもな産地として伊豆大島が有名。

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