てんげり(読み)テンゲリ

デジタル大辞泉 「てんげり」の意味・読み・例文・類語

てん◦げり

[連語]連語「てけり」の音変化》…てしまった。
「由なき事にくみし―◦げり」〈平家・二〉
[補説]中世以降、多く軍記物や説話集などで用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「てんげり」の意味・読み・例文・類語

てん‐・げり

(完了の助動詞「つ」の連用形過去の助動詞「けり」の付いた「てけり」の変化したもの。中世に強調的表現として用いられた) 動作作用の完了したことを過去の物語として表わす。…した。…してしまった。…したことであった。
※平家(13C前)五「かの夢見たる青侍やがて逐電してんけり」

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