てんつるてん(読み)テンツルテン

デジタル大辞泉 「てんつるてん」の意味・読み・例文・類語

てんつるてん

近世語
[名・形動]つんつるてん」に同じ。
「―の古ゆかたもよほど育ったと見えて」〈滑・浮世風呂・四〉
[副]三味線の音を表す語。
「歌や三味線―、―と浮かれ立ち皆皆、奥へ入にけり」〈浄・義仲勲功記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「てんつるてん」の意味・読み・例文・類語

てんつるてん

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 着物の丈(たけ)が短く、脚がむき出しになっているさま。つんつるてん
      1. [初出の実例]「よごれくさったてんつるてんのぬのこをきて」(出典:洒落本・傾城買談客物語(1799)一)
    2. 無一物であるさま。すってんてん。てつるてん
      1. [初出の実例]「身躰てんつるてんとなる也、凶也」(出典:浮世草子・好色通変歌占(1688)下)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 三味線の音を写した語。てつるてん。
    1. [初出の実例]「歌や三味線てんつるてんてんつるてんとうかれ立」(出典:浄瑠璃・義仲勲功記(1756)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android