との曇(読み)とのぐもる

精選版 日本国語大辞典 「との曇」の意味・読み・例文・類語

との‐ぐも・る【との曇】

〘自ラ四〙 (「との」は接頭語) 空一面に雲がたなびいてくもる。空一面にくもる。たなぐもる。
万葉(8C後)三・三七〇「雨ふらず殿雲流(とのぐもル)夜のぬれひてど恋ひつつ居りき君待ちがてり」

との‐ぐもり【との曇】

〘名〙 (「とのぐもる(曇)」の連用形名詞化) 空一面に雲がたなびいてくもること。たなぐもり。
※俳諧・春秋稿(1780‐85)天「行春やおもかげ霞むとのぐもり〈大梁〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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