とろっと

精選版 日本国語大辞典 「とろっと」の意味・読み・例文・類語

とろっ‐と

〘副〙
① やわらかく粘り気がありそうに感じられるさまを表わす語。
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉四「フ糊でも溶かしたやうにトロッとしてゐる海を」
眠気をもよおすさま、わずかの間浅く眠るさまを表わす語。
微温(1909)〈水野葉舟〉一「とろっとしたと思って目を覚すと」
③ 動きの鈍いさま、ぼんやりしているさまを表わす語。
青べか物語(1960)〈山本周五郎〉白い人たち「眉毛のないとろっとした眼や」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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