荷轄(読み)ニクサビ

デジタル大辞泉 「荷轄」の意味・読み・例文・類語

に‐くさび【荷轄】

和船の舟べりをおおって、波の当たりを和らげるわらやむしろの類。

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精選版 日本国語大辞典 「荷轄」の意味・読み・例文・類語

に‐くさび【荷&GI12A8;・荷轄】

  1. 〘 名詞 〙 和船の上棚上部に船首から船尾にかけて覆うしとみ。筵、つぐ縄、しゅろ縄などで作り、しご(細い縁材)でとめる。波よけと上棚上部の保護目的として上代から使われ、江戸時代には大型荷船を除き軍船漁船などに使われた。にくさみ。
    1. [初出の実例]「漕ぎきぬや蜑の風間も待ずしてにくさひかける蜑の釣舟」(出典:歌仙本小町集(9C後か))

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